阪田寛夫氏の「三年よ」

四年生を何度も担任してきた教育サークルの仲間が、黄金の三日間において、四年生になったばかりの子供たちに紹介する詩を教えてくれました。

それは、阪田寛夫氏の「三年よ」という詩です。
それは、こんな詩なのです。

三年よ
       阪田寛夫

ついに三年はおわろうとしている
あとなん十日かのうんめいである
おい三年よ
いっしょに四年になりたいか
四年になったら六時間目があるぞ
あひる当番もきついぞ
いままでみたいなちょうしでは
まあ、むりだな

三年よ
また二年から
ちびさんたちがあがってくるよ
ぼうしやカバンの二年の二の字に
一本棒を書きたして
三年なん組だれそれって、すましていうさ
ぼくらはこんどはそうはいかん
四は三とはだんぜんちがう
だから、いまからかくごもかたい
そろそろいくぞ
なくなよ三年

一や二や三の仲間ではない「四」という数字の異質さを使って、四年生になる新たな次元をあらわしているのだと思います。

四年生、楽しいこともある
だれど、もう高学年なんだぜ
しっかりやっていこう!

なんて声かけをしかくなりますね。

ぜひ、四年生の子に紹介してほしいです。