知覚過敏の子にとって、避難訓練は苦痛なのかもしれません

発達障害の子に、「知覚過敏」がよく見られることは、 ご存じだと思います。
音や光、味や匂いに非常に敏感なのです。

音について言うと、音に知覚過敏の子は、水槽のポンプの音が「轟音」に聞こえたり、机や椅子を引きずる音が「悲鳴」に近い音に聞こえると言います。

実は、この音の知覚過敏において、盲点となっていたことを、ある記事から気付かされました。
それは、「避難訓練」のサイレンです。

LITALICO発達ナビ コラム
https://em-tr271.com/L90494/b300/120901

その子は幼稚園のときの避難訓練では、サイレンの大きな音が苦手で、毎回涙目になりながら参加していたと言います。
でも、それは「予告あり」の普通の避難訓練の場合です。

やはり、予告なしの避難訓練というものがあって、そのときに、その子は大パニックになったのでした。
その子は、突然の大きな音と状況に息子は大パニックになり、ひきつけを起こして倒れてしまったのです。

それ以来、その子には予告なしの避難訓練でも、そっと避難訓練があると伝えるようになったと言います。

以後、次第に慣れて、先生たちの言動から「避難訓練の予感」ができるようになって、大パニックからは脱出できたのでした。

さて、これって、学校においても起こりうることですよね。
もしかして、音の知覚過敏の子には、あのサイレンは苦痛そのものなのかもしれません。

だったら、せめて慣れるまで、予告なしの避難訓練においても、その子に予告しておいてもよいのではないかと考えたのでした。
必要以上にストレスをかけるのは、本末転倒だと思います。