「上方比較」とは

先日、心理学における「下方比較」を取り上げました。
これは、自分より下位にある他者、劣っている他者と比較することでしたね。

さて、ここで「下方」と言われているわけですから、当然「上方」があるわけです。
「上方比較」です。

これは、自分より上位にある他者、自分よりも望ましい状態の他者と比較することです。

「あの人、スゴイなあ。自分もああなりたい。」
「あいつ、いいなあ。うらやましい。それに比べて自分は・・・」

こんな感じですね。

この「上方比較」においては、自分の劣っている部分を他者と比べて自尊心を下げがちです。
そう、「上方比較」をすると不幸になるのです。

こう見てくると、この「上方比較」は、別の言い方をすると「嫉妬」と言ってもよいかもしれません。

ただ、できれば「上方比較」はしない方がよいのですが、そんな比較をついついしてしまうものなのです。

わかっているけれど、ついつい比較してしまいます。
他者の持ち物。
他者の地位。
他者のスキル。
他者の家族。
・・・
何から何まで、ついつい比べてしまうのです。

比べない方がよいのはわかっているのですが・・・。
「嫉妬」はやめられません。

皆さんは、この「上方比較」をしない方がよいという忠告を聞いたことがあると思います。
ですが、その忠告通りにやめられたことがあったでしょうか。