「整理」と「整頓」の違い

学校では、夏休みに入り、子供が登校しない中で、様々なことが行われているのだと思います。

その夏休みの作業として、よくやられていることに教科用備品や消耗品の整理整頓があります。
図工室や体育倉庫は、ほんとすぐ乱れます。
また、視聴覚関連の物品はあっという間に、壊れたり散逸したりします。

本来は、日々整理整頓ができればよいのですが、なかなかできないので、長期休みに行うことが多くなりますね。

さて、この「整理整頓」の「整理」と「整頓」は同じ意味ではありません。
どう違うのでしょうか。

まず、「整理」です。
「整理」とは「いるものといらないものを分け、いらないものを捨てる」ということです。
不用なものを処分することですね。
そもそも、量が多くては、管理できるわけがありません。適切な量にコントロールすることが、まず行うことです。

加えて、整理には、「乱れた状態にあるものを整えること」という意味もあります。「理」という筋道だった理屈で整えるのです。
この意味で「交通整理」という言葉があるわけです。

さて、
次に、「整頓」です。
「整頓」とは、「必要なものを使いやすい場所にきちんと置くこと」という意味です。
「頓」にも整えるという意味があるのです。

このように、不用なものを捨てる「整理」をした後、正しい位置に置く「整頓」をするので、「整理整頓」の順なのです。「整頓整理」ではありません。