信頼できる他者(大人)になりうるのが教師

昨日、「自己肯定感」を育むためには、まず、「承認してもらう」体験の蓄積が必要だと言及しました。
そして、その「承認してもらう」体験は、信頼できる他者なしには起こりません。
その信頼できる他者の代表者というか、初めて出合う存在は、親なのです。

ところが、その重要な役割をもつ親から、十分な承認が得られない子供もいます。

例えば、何か条件づけて承認する親です。
勉強ができたら承認するけど、勉強ができないと子供を認めず責めるなどする親がそうです。

例えば、いろいろなことを強制して、子供に判断させない親です。
習い事や進学、ひどい場合は友達の選別まで行う親がそうです。

もちろん、子供を頭ごなしに叱りつける親、そして、虐待する親もそうです。

このような親に育てられた子供は、愛着形成が十全に行われず、十分な承認を得られないのです。

このような親に出合ってしまった子(人)は、どうしたらよいのでしょうか。
親以外に、信頼できる他者(大人)を見出していかねばなりません。

私は、その信頼できる他者(大人)になりうるのが、教師だと思っています。
勉強ができるできないではなく、運動ができるできないではなく、その子がいるだけでその子のことを認めてあげられるのが教師なのだと思うのです。