教育経済学者の中室牧子氏が「学力の経済学」という本を書いています。
もう有名な本で、読まれた人も多いと思います。
この本は、教育に関する事象を、科学的な根拠に基づいて、因果関係を解き明かしてくれている本なのです。
中室氏は、この「学力の経済学」において、「自己肯定感」についても触れています。
よく、子供の自己肯定感を育てることが大切だという話があります。
そして、「あなたはやればできる」と褒め、励まして自信をつけていくことが必要だというのです。
加えて、自己肯定感が高いと学力が高いという関係があるように言われます。
しかし、この「自己肯定感が高いと学力が高い」というのは、因果関係ではなく、ただ相関関係があるということが、科学的な実験によってわかったのです。
もっと具体的に言うと、「自己肯定感が高いから学力が高い」のではなく、「学力が高いから自己肯定感が高い」のでした。
このことを家庭や学校における活動に置き換えると、
「たくさんの成功体験を積んだ子は自己肯定感が高くなる」
ということです。
・勉強がわかるようになる。勉強ができるようになる。
・何かしらの成功体験を味わう。
そのことで自己肯定感は育っていきます。
ぜひ、家庭でも、学校でも、子供に多くの成功体験を積ませてほしいです。