「授業時数」だらだら多くやればいいってもんじゃないよ

昨日、中央教育審議会の特別部会が行った「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策 (提言)」、いわゆる「緊急提言」の中の「授業時数」について取り上げました。 https://em-tr271.com/L90494/b300/122221

この「授業時数」を、多めに計上するのは、インフルエンザや災害による等の学級閉鎖に備えるためですが、それでも、あまりに過剰に計上している学校があることが問題とされているのです。

中では70時間以上もオーバーしている学校があって、これでは12〜15日も多く授業をすることになります。
これでは、子供も教職員も疲弊します。

横浜市などでは、6年生の卒業式が1〜5年生の修了式よりも前に実施されるので、当然、授業時数は他の学年より少なくなります。

ということは、6年生の授業時数を確保するのが一番の課題となるわけです。
(東京都は、卒業式が修了式の次の日なので、そんな心配はないと思います。)

私が教務主任をしていた頃、この時数設定を担当していて、私が案を校長先生に具申していました。
そこでの私の基本理念は、余剰時間を10時間とすることでした。まあ、台風の休校や学級閉鎖も2日間あれば済むだろうといったものです。 そして、この程度なら、なんとかやりくりして、授業する日を増やさなくもすみました。

ところが、校長先生が変わると「余剰時数を、10時間でなく、もっと増やすようにせよ」という指示を出すこともあり、それが、時代を経るに連れて、どんどん増えていったという実情があるのだと思います。

おかげで、夏休みや冬休みといった長期休業の日数が減り、また、時間割で6時間目・7時間目が増えたのでした。

繰り返します。
「だらだら多くやればいいってもんじゃないよ」
です。