小中高生の自殺の原因のトップは「学業不振」

小中高生の自殺の原因のトップは、「いじめ」ではなく、「学業不振」だと伝えました。

これは、中学生・高校生に多いのですが、勉強ができないことで自殺を選ぶという事実は、私にとって、けっこうショッキングなことでした。

確かに、勉強がわからないと、学校では自尊心を削られていきます。
その子もがんばっているだろうし、教える側の先生もがんばっているのに、なかなか学力が向上しないのです。

でも、学校というところは勉強だけを行うところではありません。
勉強以外で、自分の心を保つことができることがあります。それは部活かもしれないし、友達関係かもしれないし、学校外の活動やつながりかもしれません。

そもそも、学校で勉強ができなかった人が、社会的に成功しているケースはざらにあります。

だったら、勉強ができなくたってだいじょうぶだというメッセージを、(学校それ自体が、そんなメッセージを送るのは難しいでしょうが)、勉強ができずに悩んでいる子に送ればよいのです。

学校の勉強だけで、その後の人生のすべてが決まるわけではありません。

そんなメッセージを届けられれば、勉強が苦手な子も、自殺まで考えなくなると思うのです。