小中高生の自殺の原因の2番目は、「学業不振」と重なる部分もあるのですが、「進路に関する悩み」です。
これは高校生に多いのですが、大学に進学する際の受験の悩みだけでなく、就職と関連した卒業後の生き方に関する悩みです。
この大学にどうしても合格したい、でも思うように成績が上がっていかないというあせりから、どんどん思考の範囲が狭まって、不合格=人間失格のような考えをもってしまう高校生もいるのです。
また、高校卒業後、自分の思うような仕事先や身の振り先が見つからない場合、先のことを案じて、絶望するような高校生もいるわけです。
でも、希望する大学合格がすべてではありませんし、仕事においても、いくらでもやり直しができます。
そして、そんな経歴の人がたくさんいるわけです。
そんな進路において「挫折」した経験のある人に、話をしてもらう等の施策は、自殺するまで思い詰めてしまう高校生にとって、有効なことだと思います。
「成功」した人だけでなく、「挫折」した人の経験も、きっと参考にすることができます。
そんな経験談が、高校生のレジリエンスを下支えしてくれると思うのです。