松尾英明氏の著書「不親切教師のススメ」には、昨日取り上げた「教師の余計なお世話」が数多く提示されています。
私も、松尾氏の提示と主張に共感できるところがありますので、このメルマガで紹介していきます。
まずは、計算ドリルや漢字ドリルの丸つけを教師が行うことについて。
よく、職員室で、計算ドリルや漢字ドリルを山と積んで、放課後にせっせと丸つけをしている先生がいます。
私は、全くやったことがありませんでした。
だって、その場ですぐ子供自身に丸つけをさせた方が効果があるからです。
「即時的なフィードバック」
それが、子供自身の丸つけの核心です。
先生が放課後、職員室で丸つけをして、翌日、そのドリルを渡されて「間違えていたところを直しなさい」なんて言われるより、ドリルをやったその場でテストの丸つけをして、すぐ直した方が、学習効果が高いのです。 学習したばかりで直そうとするモチベーションもあるし、頭の中に学習した内容がくっきりと残っているから、すぐ修正できます。
それが、1日たったら、やる気も失せるし、もう一度学習したことを思い出さなくちゃいけないので、修正に時間がかかります。
そもそも、次の日までに、丸つけが終わっている保証はないですよね。その日はもう力尽きて、ドリルの丸つけを積み残してしまうなんてことは、ザラにあることだと思うのです。
だったら、その場で丸つけが終わるように、子供自身に丸つけをさせた方が、教師にとっても、子供にとってもよいことなのです。