日本では「余計なお世話」が多いかもしれない

日曜日のもくもくルームで、西加奈子の小説の「サラバ」を紹介してもらいました。この「サラバ」、読んでほんとよかったと思える小説でした。

さて、その「サラバ」で、主人公の家族がエジプトから日本に帰国した際、癖のある母親とは、日本の様子をこんなふうに考えているのでした。

「あらかじめ小さく切られたネギのパックを見て、母は「?やろ」と言い、レトルトの袋に書いてある「ここからお開けください」の矢印を見て「阿呆か」と言った。
母が言うには、このままでは、日本人の手は退化し、脳みそも小さくなるに違いない、とのことだった。駅に行けば「電車の到着が1分ほど遅れましたことをお詫びもうしあげます」、電車に乗れば「傘のお忘れものにご注意ください」、確かにこれでは、自分で考える暇がなかった。」

私も、この母の意見に賛成なところがあります。
それは、日本では「余計なお世話」なエリアまで踏み込んでいることがけっこうあると思うからです。

特に、それは交通機関で顕著です。

ここでの「傘のお忘れものにご注意ください」というアナウンスも、「自分で気をつけるわい!いらんこと言うな!」と言いたくなります。

そもそも、「・番線に電車がまいります」というアナウンスも、電車が来るのを見ていればよいわけです。余計なお世話です。
そんなことを考えれば、日本の駅はアナウンスでうるさすぎます。… 続きを読む

ブラックフライデーと独身の日

この頃は、年末だけでなく、いろいろなタイミング?で「セール」が行われているようです。

ほんと、耳慣れないので、きちんと把握しておきましょう。
そして、チャンスがあれば、お得に欲しい物をゲットしましょう。

一つは、「ブラックフライデー」です。
なんで、めでたいハッピーなことなのに、「ブラック」なのだと、突っ込みたくなりますね。

ですが、由来が由来なのです。

ブラックフライデーは、アメリカの11月4週目の木曜日に行われる感謝祭の翌日です。
この感謝祭の前後に、アメリカの店では大規模なセールが行われるのが通例です。

この時期は、アメリカの店が、最も忙しい時です。
ですから、いつもより仕事が増える小売店の販売員の忙しさを「ブラック」と皮肉っぽく言っているのです。… 続きを読む

「AIタレント」が俳優の職を奪う?

アメリカの俳優の労働組合が長い間行っていたストライキを中止しました。
なんと、118日間もストライキをして、仕事をボイコットしていたのでした。

ここで、昨日取り上げた「AIタレント」が、もしいたら、このようなストライキはしないだろうと断言できます。

「AIタレント」のメリットは、

・コストがかからない
・休みなく働ける
・多言語に対応可能
・不祥事がない

ですが、

・文句を言わずに働く… 続きを読む