さて、今日は、また「PISA」の話題に戻ります。
2015年に、PISAが実施され、その時は、読解力において順位が前回の4位から8位に落ちて、日本の学力はかなり劣化していないかという論議が行なわれました。
ですが、そのとき、それまで筆記によるテストだったのが、2015年からコンピュータを使用するテストになったのです。
この時点でも、その次の2018年のテストでもコンピュータ使用でしたが、日本の子供たちは、コンピュータを使用するテストなんて経験したことがありません。 だから、読解力の成績が下がったのは、コンピュータを使用するテストに不慣れだったためではないかと言われているのです。
さて、今回の2022年時点では、子供たちにはタブレットが行き渡っていて、そんな操作にはずいぶん慣れています。
ちなみに、公開された例題において、どんな操作をするのかを引用してみます。
「正しい順番になるように正しい三つの惑星をドラッグしてください。答えを変更するときには、まず前の惑星をドラッグして外に出してください。」 「右の「太陽系」を読んで、下の問いの答えを一つクリックしてください。」
「下の方で対応するプルダウンメニューから国名を選んで、それぞれの問いに答えてください。」
このような操作は、2015年や2018年の時点では、なかなかスムーズにできなかったと思われます。
ですが、2022年の時点では、日本の子供たちは、もうずいぶん見慣れた操作だったと思います。
今回、2018年の11位から3位に躍進?したのは、コロナ禍においてICT活用をせざるを得なかったことが、若干でも影響していると思うのです。
考えすぎでしょうか。