To: <777watanabe>
アメリカには寄付をする文化があるという話を、「世界幸福度ランキング」を取り上げた際にしました。
この件をもう少し、詳しく取り上げていきます。
アメリカには、個人名を記した建築物が、日本とは比べものにならないくらいたくさんあります。
例えば、「グリフィス天文台」。
コミックの宇宙兄弟に出てくる天文台のモデルとされている天文台です。
これは、資産家のグリフィス氏が、ロサンゼルス市に広大な土地と遺産を寄付して作られたものです。「グリフィス天文台」だけでなく「グリフィス公園」もあります。
例えば、「カーネギー図書館」。
このカーネギーとは、有名な実業家のアンドリュー・カーネギーです。
このカーネギーの寄付金で建てられた図書館が「カーネギー図書館」で、なんとその数は、2,500を超えるのです。
例えば、「ハーバード大学」。
あの有名なハーバード大学は、1636年に設立されたアメリカ最古の高等教育機関です。この大学の名前は、牧師ジョン・ハーバードに由来しています。
ジョン・ハーバードは、蔵書と不動産をカレッジに寄付したのです。
とにかく、たくさんの学校、図書館、博物館、美術館、研究所に、個人の名前がつけられていて、それは寄付をした人がいるということなのです。
もちろん、日本にも個人名をつけた建物もありますが、それでも、アメリカに比較したら、ものすごく少ないです。
それは、何と言っても、杉良太郎さんの支援活動を取り上げた際にも取り上げたように、寄付をして名前を出すと「売名行為」だなんて言う人が出てくるのが日本だからです。
アメリカではそんなことを言う人はいませんし、寄付をした人は自分の名前のついた建物のことを誇りに思うのです。
慈善事業は名前を隠して行うものという日本の文化は、変わった方がよいと私は考えています。
オープンに人のために活動できた方がよいです。