「負担が重すぎない範囲の対応」を考える1

今日から、「合理的配慮」で悩む
・負担が重すぎない範囲の対応
について、考えていきます。
内閣府のリーフレットでは、
「合理的配慮は、障害のある人から、 社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、 負担が重すぎない範囲で対応すること (事業者においては、対応に努めること) が求められるものです。 重すぎる負担があるときでも、障害のある人に、 なぜ負担が重すぎるのか理由を説明し、別のやり方を提案することも含め、 話し合い、 理解を得るよう努めることが大切です。」
とあります。
その上で、こんな例をあげているのです。
「たとえば、 従業員が少ないお店で混雑しているときに、 「車いすを押して店内を案内してほしい」と伝えられた場合に、話し合ったうえで、負担が重すぎない範囲で、 別の方法をさがすなどが考えられます。その内容は、 障害特性やそれぞれの場面状況に応じて異なります。」
これは、現在の状態では、負担が重すぎるので、車いすを押すリクエストには応えられないということです。 ただ、代替の方法をお互い合意の上で探すことが求められているのです。
この場合だと、車いすの人に別の方法を提示してもらったり、こちらからパンフレットを提示して、5分間見て商品を選んでもらって、5分後にその売場に連れて行く提案を示すなんてことができます。
ここで、重要だと思うのは、当然なことなのですが、「車いすを押して店内を案内する」ということが、店としての業務・サービスであるということです。
もし、車いすの人が「のどが渇いたので、ペットボトルの飲料を買ってきてほしい」とリクエストしたなら、それは、店としての業務・サービス外だと説明して、断ることができると考えます。
ここが微妙なところで、学校における業務・サービスにおいても、頭を悩ませるところだと思うのです。