「休み時間に子供と遊ぶ」ことは、万人向けではない

よく、「若い先生は、休み時間に子供と遊べ」というアドバイスがされます。 その趣旨は、若い先生は、まだまだ教師としての技量が低いので、その不足分を補うために、遊ぶことで子供と親密で良好な関係になってほしいというものだと思います。
ただ、このアドバイスは、万人向けというわけではないですね。 若い先生みんなが、休み時間に外に出て鬼ごっこをしたり、ドッジボールをしたりするのが得意だったり、好きだったりするわけではないのです。
だいたい、この「若い先生は、休み時間に子供と遊べ」というアドバイスには、「ベテラン(年配?)の先生は、休み時間に子供と遊ばなくてよい」なんていうニュアンスがあります。
冗談じゃないです。 私は、退職間際まで、休み時間に子供と遊んでいました。 どろけい、ドッジボール、ドンじゃんけん・・・ 確かに、審判らしき役割のときもありましたが、基本はプレーヤーです。
もう、どろけいなんてやった日には、汚い話ですが、ゲロを吐きそうでした。 それでも、ハーハー言いながら、休み時間にある授業をやっていたものです。
でも、それは、私が子供と遊ぶのが好きだった、私に合っていたからです。
それぞれの子と親和性のあるつながりをもつことは、先生としてとても大切なことです。 そのために、授業だけでなく他の場面においても、子供と関わりをもつことが必要です。
ですが、その子供と関わりをもつ場面が「子供と外で遊ぶ」だけというのは、アドバイスとして、あまりに策がなさすぎます。
ほかにも、それぞれの子と親和性のあるつながりをもつことができる関わり方を見つけて、行っていくべきなのです。