意図的に、休み時間を子供たちとの関係づくりに使う

では、「休み時間に子供と外で遊ぶ」以外に、子供と親密になる関わり方はないのでしょうか。 もちろん、あります。
向山洋一氏は、休み時間の半分を教室で過ごしていました。(残りの半分は、職員室です。) それは、将棋好きな子供たちと将棋で対戦するためです。向山氏は、将棋がアマチュアの段クラスだったので、いっぺんに何人もの子供を相手に将棋を指すことができたのです。
将棋以外にも、オセロや百人一首に興味のある子を相手に、遊んで?いたといいます。
私の知っている先生にも、休み時間に教室にいる先生がいます。 休み時間に教室にいるというと、すぐ、丸つけなどの事務仕事をするのだと思いがちですが、その先生は、外に遊びにいかない子たちとおしゃべりをしていたのです。
外に遊びにいかない子というと、まあ、おとなしい子ですね。 そんなおとなしい子たちと、たわいのないおしゃべりをしていたわけです。
その先生は、こんな休み時間の使い方をすることで、比較的、人間関係づくりが苦手な子たちと、親密な関係をつくることができたのでした。
ここでまとめると、休み時間外で子供と遊んでいた私も、教室で将棋をしていた向山氏もおしゃべりをしていた先生も、「意図的に」休み時間を子供たちとの関係づくりに使っていたのです。
ただ、その方法は、バラバラ、千差万別です。 そして、その方法は、自分がやっていて苦にならない、自分にフィットするやり方だったと思います。
子供と親密な関係を作るのは、自然にできるわけではありません。 このように、自分に合ったやり方をチョイスして、「意図的に」行う必要があるのです。