ルールを守っている子に注目する

「魔の6月」は、子供たちがルールをしだいに守らなくなってくることが、その始まりであると言われています。
もちろん、この事態を放置しておいてはいけませんので、なんらかの対処をするわけです。
ただ、私達は、ここで、
「ルールを守っていないこと、ルールを守っていない子を注意」
しがちなのです。
この対処をとると、一時的には、ルールを守るようになったと見えるかもしれませんが、すぐに元に戻ってしまいます。
子供たちは、ルールを守ることを強制された感じになるからです。
そうではなく、注意するよりも先に、
「ルールを守っていること、ルールを守っている子を褒める」
ことをしなくてはなりません。
それまで真面目にルールを守っていた子を、まず取り上げるのです。
そうすれば、ルールを守っていた子は得をした気持ちになりますし、何より、ギスギスした雰囲気になりません。
もし、ルールを守っていない子を注意する場合でも、先に、ルールを守っている子を褒めるわけです。
先生は、「やって当たり前」と思いがちです。
「当たり前は当たり前だから、なかなか褒められない」ですが、意識してやっていきましょう。