「新卒教師は、学級担任ではなく教科担任」がよいか

今日も、「若手教師への支援」について、取り上げていきます。
中央教育審議会の「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について」では、以下のような「若手教師への支援」を提言しています。
<若手教師への支援> ・新卒教師は、学級担任ではなく教科担任としたり、持ち授業時数を軽減したりする等の取組ができるよう、教科担任制の充実に向けた定数改善が必要。 ・若手教師を支えるため、若手教師が年齢の近い中堅教師等に気軽に相談できるよう、若手教師の支援について学校の中で組織的に体制を充実する必要。
このうち、「新卒教師は、学級担任ではなく教科担任としたり」の部分は、学級担任ではないことにおいて、私は賛成です。
私は、教科担任ではなく「副担任」という位置づけを、新卒教師(これは、初任の教師が正確だと思います。)にとることが、育成の面で有効だと考えています。
私が、日本では、おそろしく昔から現在まで、小学校では、「いきなり」学級担任になるのが、当たり前なのです。
しかし、いきなり新卒の教師に、「群れである子供たち」を率いさせるのは、もう無理なんじゃないかと思うのです。 イメージとして、猛獣のいる檻の中に、新卒の教師を投げ込むような感じで捉えています。
そこは、1年なり、それなりの時間をかけて、副担任・「サブ」という立場で、担任の教師とともに学級経営の経験を積んでいくことが、ていねいな「若手教師への支援」になると考えています。
中教審の提言の「教科担任」では、学級経営の経験を無理なく蓄積していくことができないと思うのです。
皆さんは、いかが考えますか。 自分が新任だった頃のことを考えてみてほしいです。