ルール化は「指導のショートカット」ではないか

昨日、
「原則、授業中やテスト中は(水筒で水やお茶を)飲まないことをマナーとする。」
という校則を話題に取り上げました。
おそらく、以前は、授業中やテスト中も飲んでよかったのだと思います。ですから、このことに関する校則自体がなかったのかもしれません。
ですが、このような校則というか「制限」をつけるようになった経緯があるわけで、そのことについて、
「教師が話している時も水筒を手に取るなど、生徒たちに節度がなくなっている実態があった」
ということを教頭先生が話しているわけです。
このことについて、どう評価し、そして、どう対応するかですね。
話している時に水分補給されるのは、先生にとって、気分が悪いことです。また、話を聞くマナーとしても、好ましいことではないと思います。
でも、いろいろな話があるので、飲みながら聞いてもいい話もあれば、これはしっかりと聞いてほしい話もあるわけで、そこを一律に扱うのは、いかがかと私は思います。
また、こんな困った事例が起こったら、個別に対応せずに、すぐ「ルール」として「一網打尽」に事例を取り締まるのも、いかがかと思うのです。
そう、こういうルール化は、「指導のショートカット」だと考えています。
こういうルール化が、学校のやり方としてけっこうあるのですが、もう少し子供たちに考えさせるとか、諭すとか、そんな指導に手間をかけてよいと思うのです。