そもそもが、教師がプールの栓を管理する仕組みが無理

昨日、プールの注水の停止を忘れて、水を流出させたことを話題にしました。
さて、このような不祥事の際、教育委員会は、だいたいこんなコメントをします。
「教職員への周知徹底を図り、再発防止に努めてまいります」
これってなんだと思います。 教育委員会には、責任がないというような態度です。 「教職員がたるんでいるから指導します」というスタンスなのです。
周知徹底するのは、注水の停止を忘れないこと、注水作業中である旨を職員室のホワイトボードに記載することです。
ですが、そんなことをやってる暇?余裕?がないわけです。
そもそも、低学年の水泳指導の際は、プールの水位を下げます。当然、低学年の水泳指導が終われば注水するわけです。 それは、もちろん授業中なわけで、教室から離れたプールに行く余裕は、ありません。
いやいや、担当の先生ではなく、ホワイトボードがある職員室の先生がやればよいではないか、と言われても、先生が足りない学校では、担任外の先生も大忙しなのです。様々な教室に借りだされているのが実情で、プールの栓を締める余裕はありません。
加えて、プールの水が汚れたら、水を一旦排出させて、注水するわけですが、満水まで、だいたい8時間くらいかかるわけです。当然、それは夜間です。 ですから、勤務時間中に栓を締めることは、そもそも無理なのです。
ですから、この仕事を教員にさせる仕組み自体が無理なので、それを「しっかりやれ」と叱咤されても、解決には全くならないのです。