「プール熱」ではなく「咽頭結膜熱」

だいたい、夏の7月〜8月に流行る病気に「咽頭結膜熱」があります。 この「咽頭結膜熱」は、いわゆる「プール熱」と呼ばれていました。
しかし、やはり、この名称は誤解を招きます。 プールに入ると感染ってしまう、プールが感染源であるような印象をもってしまうわけです。
ですから、水泳関連の団体が「プール熱」という呼称の使用を控えるよう厚生労働省に要請したわけです。
それを受けて、現在では、以下のように厚生労働省のHPに説明されています。
em-tr271.com/L90494/b581/125591
Q1 咽頭結膜熱とはどのような病気ですか。 A1 ・アデノウイルスの感染により、発熱(38〜39度)、のどの痛み、結膜炎といった症状を来す、小児に多い病気です。 ・飛沫感染あるいは接触感染が主な感染経路です。プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもありましたが、近年ではタオルの共用が減った等の理由からプール利用における集団感染の報告は見られなくなってきています。 ・通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7〜8月にピークとなります。
ねっ、プール利用による集団感染の報告はないと書かれていますね。 ですから、プールが感染源ではありませんので、私達もプール熱という呼び方を使わないようにしましょう。 スイミングクラブに通う子供が、無用にいやな思いをしないようにしたいものです。