「どうしてこどもは小学校に行くの?」2

「アノンシスト賞」を受賞した蓮見孝之アナウンサーが、子供からの「どうしてこどもは小学校に行くの?」という問いに、どう答えたかの続きです。 em-tr271.com/L90494/b581/125691
蓮見アナウンサーは、教育の義務について述べた後、次のように回答を続けました。
「でね、学校に関して言うと、学校ってすごくうまくできてるの。例えば、勉強は好きですか? C 好きです。 ひとりで勉強はできますか? C できます。 わあ、すごい! ひとりで勉強できるんだったら学校に行ってもできるし、おうちでワークとか自分で勉強を進めることもできるでしょう。 でもね、ほかのお友だちがみんなそうかっていうとそうでもなくて、例えば学校に時間割ってあるじゃない。あれうまくできてるよね。45分おきにいろんな教科が次々と出てきて、途中でお昼休みや給食があって、遊んで、また最後にちょっと勉強して帰っていく。時間で動くっていうことが学校では学べるんだよね。最近だとチャイムがない学校ってあるんだよね。 私たちのときはキンコンカンコンで教室移動だったんだけど、今はチャイムがなくても動ける子どもたちって多いんだよね。これはすごいね。 だからそうやって時間とルールを守って勉強する習慣ができるのはいいことだと思います。」
ここで蓮見アナウンサーが訴えているのは、
「学校で、時間とルールを守って勉強する習慣を身につけることができる」
というメリットです。
この習慣は、自分ひとりで勉強することの基盤になるものなので、それを身につけられるのは学校に行くメリットだというわけです。
ここで、蓮見アナウンサーが主張する学校のメリットに賛同する子供、先生は多いと思います。 確かに、45分刻みでなくては、いろいろな教科を勉強するチャンスは生まれないでしょうし、時間が決まっているから、みんなで遊んだり、給食を食べたりすることができるわけです。
ただ、このやり方に合わない子もいるわけです。 時間にとらわれずに、存分にのめり込んで一つの教科(領域)を勉強したいという子ですね。 そういう子は、45分刻みで様々な教科が次々と変わっていくのは、苦痛かもしれないのです。
だから、学校においても、ある場面では、存分に取り組むことができるようにしてあげることが、とても大切だと考えています。