「どうしてこどもは小学校に行くの?」3

蓮見孝之アナウンサーによる「どうしてこどもは小学校に行くの?」への回答の3回目となります。 em-tr271.com/L90494/b581/125701
蓮見アナウンサーは、前回、
「学校で、時間とルールを守って勉強する習慣を身につけることができる」
というメリットについて述べました。
この後、このように続けたのです。
「あともうひとつ重要だと思うのは、学校に行く理由を自分で何かひとつ持っておいたほうがいいかなと思います。 でね、学校に行っていいなと思うのは、いろんな人と交われることです。自分以外のたくさんのお友だちと生活することで、自分ってどんな性格なんだろうっていうのを知ることができます。 おうちでお父さんお母さん、そして私、3人とか4人で暮らしていると、その人たちとの間でしか自分の性格ってわからないんです。だけど一歩外に出て違う人たちと交わることによって、私ってこんな人なんだなっていうのに気づきやすい。 例えば、私はひとりで本を読むってことがすごく苦手だったの。だから夏休みの読書感想文って大っ嫌いだったのね。大嫌いだったの。 だけど、学校で「音読してください」って言われたときに大きい声で読んだの。そしたら先生がめちゃくちゃ褒めてくれたの。だから、ひとりで読書するのは苦手だと思ってたんだけど、人前で文字を読むのは得意なんだって初めて思えたわけ。だから今アナウンサーをやってるの。」
これって、
「学校という集団で生活することによって、自分の性格・長所に気づくことができる」
ということが、学校のメリットとされていることですね。
確かに、このようなことはありますね。
学校の先生にほめられたり、他の子より優れていると思えることを発見したりして、その後の人生の方向が決まったという人は多いのです。
私も、小中学校時代、本を読んだり、文を書いたりするのが好きで、得意だと錯覚?したことが、このようなメルマガを書いていることにつながっているのだと思います。
でも、このようなメリットは、デメリットでもあるわけです。
それは、
「学校という集団で生活することによって、自分の性格・短所に気づくことができる」
ということです。
これは、気づくことならよいけれど、「気にしすぎる」、「気に病む」、「自己卑下する」、「自信を失う」なんてことになる心配が起こるわけです。
ですから、教室では、短所よりも長所に注目するような言葉かけをしたり、多くの子が長所が発見できるような様々な場面や環境を整える必要があると思います。 学級でのイベント、係活動なども、そんな指導の手だての一つです。