高学年になって特別支援学級に転籍してきた子は、自尊心を下げていることが多い

今日から、「あんな子・こんな子 私なりのアプローチ」という講座で取り上げられた事例について、私なりの考えを述べていきます。
まず、 一般級から、高学年になって特別支援学級に転籍してきた子が、けっこう自尊心を下げてしまっているということです。
これは、誤解を恐れずに言えば、保護者の様子見、先延ばしによるものによって引き起こされたものだと思います。
例えば、1年生の入学時、すでに特別支援学級に通うような知的能力であるのに、一般級に通わせ、そのまま、転籍の判断を先延ばししたようなことです。
一般級で、
・学習についていけない ・わからない・できない ・友達とうまく交流できない
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もっと子供サイドから考えてみよう

昨日は、教師サイドから見た子供の姿と子供サイドから見た姿について述べました。
例えば、授業中立ち歩く子がいるとします。
この子は、教師サイドから見ると、
「授業に集中しない子」 「勉強をしない子」 「他の子の邪魔をする子」 ・・・
という子供の姿になりますね。
でも、その子自身の子供サイドから見ると、
「勉強がわからなくて、困っている子」
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そもそもは、心の不安定さが乱れた行動となって表れる

先週の土曜日に、教育サークルの仲間で「あんな子・こんな子 私なりのアプローチ」という講座を開催しました。 講座というと大げさですが、要は、クラスにいる特徴のある手がかかる子について、こんな対応をしたら、うまくいった、うまくいかなかったという実践を紹介したわけです。
ここで、「手がかかる子」と私は表現しましたが、これは教師サイドから見た子供の姿ですね。
手がかかる子・手間がかかる子・気になる子・先生を困らせる子・・・
といった感じでしょうか。
ですが、子供サイドから見ると、それは、
弱っている子・困っている子・傷ついている子・不安で不安定な子・・・
という表現になります。
ここでの子供の姿は、「意識がしっかりしていて自分をコントロールできている」のではなく、
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