高学年になって特別支援学級に転籍してきた子は、自尊心を下げていることが多い

今日から、「あんな子・こんな子 私なりのアプローチ」という講座で取り上げられた事例について、私なりの考えを述べていきます。
まず、 一般級から、高学年になって特別支援学級に転籍してきた子が、けっこう自尊心を下げてしまっているということです。
これは、誤解を恐れずに言えば、保護者の様子見、先延ばしによるものによって引き起こされたものだと思います。
例えば、1年生の入学時、すでに特別支援学級に通うような知的能力であるのに、一般級に通わせ、そのまま、転籍の判断を先延ばししたようなことです。
一般級で、
・学習についていけない ・わからない・できない ・友達とうまく交流できない
状態になることで、自信をどんどんなくしていきます。 傷ついたわけです。
そうして、高学年になって、やっと特別支援学級に転籍するのですが、そのときには、もう自己肯定感を下げに下げてしまっていることが多いのです。
こうなってしまったら、その子のやる気を取り戻すのに、教師側、保護者側に、かなりのエネルギーが必要だし、もちろん、かなりの時間がかかるわけです。
このようなケースは、一般級の子と一緒に学校生活を送る「集団生活」を求めるあまり、自尊心を失わせたと言えるかもしれません。