不登校経験者の高校進学率、就業・就学率

石井氏が、「不登校は、ちゃんと休めばだいじょうぶ」と言っているのには、データがあるからだと言っています。
そのデータとは、「不登校に関する実態調査」平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書です。
その概要において、このように示されているのです。
「進路の状況を見ると、前回の調査と比較して、不登校経験者の高校進学率が大幅に増加(85.1%←65.3%)するとともに、高校中退率も大幅に下がっており(14.0%←37.9%)、不登校経験に関わらず、勉強が続けられるようになっている状況を見ることができる。 さらに、大学・短大・高専への就学している割合も大幅に向上(22.8%←8.5%)している一方、就学も就業もしていない割合は減少(18.1%←22.8%)している。」
ここで示された
・高校進学率 85.1% ・就業・就学率 81.9%(就学も就業もしていない割合の逆)
を見ると、不登校でもだいじょうぶだと言えるというわけです。
もちろん、一般的に我が国の高校への進学率は、98.0%ですので、それに比べたら低いと言えます。 また、高校卒業後の就業・就学率は93.6%ですので、これも、それに比べたら低いと言えます。
でも、不登校になったら、高校や大学・就職をすることが少ない(できない)イメージがあります。
そんなイメージからすると、85.1%.81.9%というのは、思ったより大きくて、不登校ではなかった子と同じように高校・大学・就職しているのだと思うわけです。
この85.1% 81.9%を多いと捉えるか、少ないと捉えるか、皆さんはどちらですか。