「高知県の教員採用で辞退が7割以上」をどう考えるのか

前回、高知県の教員採用を話題にしました。
小学校教諭の採用予定は130名、教員採用試験後に合格通知を出したのは280名。 しかし、合格者280人中204人が辞退。
これをどう考えるのか、です。
文部科学省は、教員採用試験を前倒ししたり、試験日を他県市町村とずらしたりするよう要望しました。 これを受けての今回の事態でもあると思います。
考えられる一つの要因は、
・試験を受ける人は増えたが、他県市町村と重複して合格する人が増え、そちらに流れた
ということです。
それまで、一つしか受験できなかったのが、複数受験できるようになったわけです。 決して、受験する人が増えたわけではなく、同じ人が受験数を増やしたため、見た目の受験数が増えたわけです。
これって、意味があるのか、疑問が湧きますね。 受験日を前倒ししても、試験日をずらしても、教員人気に結びついたのか疑問なのです。
もう一つの要因は、
・教員採用試験を受けたけれど、教員にならずに他業種に流れた
ということです。
これは、残念ながら教員人気がないということです。
根本的な教員の魅力づくり、不人気対策に取り組まずに、小手先の施策で、今の教員不足問題が片付くわけがないです。
ところで、今回浮き彫りになった教員の人気の無さを分析するためには、辞退者の追跡調査が必要ですね。 高知県教育委員会がやればいいのになあ。