谷川俊太郎さんの「朝のリレー」

谷川俊太郎さんの詩において、高学年を担任していたときに暗唱させていたのが、「朝のリレー」です。
そう、NESCAFEのCMとして、朴訥なピアノの曲に乗せてナレーションのように語られていました。
「朝のリレー」 谷川俊太郎
カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする
この地球では いつもどこかで朝がはじまっている ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
「カムチャツカの若者が」というフレーズが、なんだかカッコイイなあと思えて、ついつい口ずさんでいました。
とっても寒い地方のカムチャツカの若者が、あたたかい地方に生息するキリンの夢をみるのです。 度外れな憧れを感じます。
YouTubeでみてみると、子供たちが暗唱していた弾むような感覚が思い出されます。 em-tr271.com/L90494/b581/126551 em-tr271.com/L90494/b581/226551
ぜひ、ご覧になってほしいです。
皆さんに、お気に入りのフレーズはありますか?