「話を聞かせる力をつける」挨拶を使って、意識をこちらに向かせる

昨日、全校朝会の司会になり、集まった子供たちを、「気をつけ。前へならえ。」と号令をかけることで、話を聞くようにさせることを述べました。
とはいえ、「号令」ばかりやっているのも芸がありません。何より知的ではなく、カッコ悪いと思っていました。 そりゃあ、そうです。人を強制的に動かしているからです。相手を、子供を知的な存在として扱いたいと思っていました。
そして、ここで私が活用したのが
「「人を黙らせる」「人を集中させる」「人に話を聞かせる」ためには、まず作業させるべし」
という原則?です。
何かしら作業、活動、動作させることで、意識をこちらにふりむかせるわけです。
「まず作業」
これは、話を聞かせるための重要なスキルであり、原則なのです。
先の場合は、「号令」が作業になっていました。この号令を、他の活動に代えればよい。
私が目にした教育技術として、この範疇の作業は、
・ジャンケンをする ・手拍子を真似させる ・ハンカチを投げ、それに合わせて拍手させる ・・・
なんてことがありました。
でも、やったことがありますが、なんとなく、わざとらしいです。
一番朝会という場面にしっくりするのは、やはり「挨拶」です。 こんな感じ。
朝礼台の上に立ち、全校児童を見回して「おはようございます」と言います。 気がついている子だけが、「おはようございます」と返してくれます。
「もう1回、挨拶しようか。おはようございます」 すると、かなりの子が挨拶してくれます。先程より音量も上がっています。
「1年生、いい声だったなあ。もう一度聞かせて。1年生、おはようございます。」 すると、1年生が俄然がんばって、大きな声で挨拶を返してくれます。
「すごいなあ。びっくり。そう、2年生の挨拶も聞いてみたいな。2年生、おはようございます。」 すると、2年生は1年生に負けじと、大きな声で挨拶するのです。 「いやいや、さすが2年生です。」
もう、ここらへんで全戸児童はすっかりこちらに集中しています。 話を聞く態勢になっています。
「では、1年生2年生と同じように、素敵な挨拶を校長先生としましょうね。」
と言って校長先生にマイクを渡すわけです。
もちろん、校長先生と、元気のよい挨拶をすることになります。
作業=挨拶。このパターンで、バリエーションを用いればよいわけです。
皆さんは、朝会でどんな作業(活動)をさせて、子供たちに話を聞かせていますか?