「話を聞かせる力をつける」聞くことが一番大切

「話を聞かせる力をつける」と言う場合、二つの意味がありました。
それは、
・子供が話を聞く心構え(スキル)をつけること ・先生が子供に話を聞かせる力(=話術)をつけること
です。
そして、このところずっと取り上げてきたのは、教師の話術のスキルアップについてでした。
今日からは、子供の聞くスキル=「子供が話を聞く心構えをつけること」について取り上げていきます。
この話を聞く心構えについて、
「聞くことの重要性」
を説いている先生は、けっこういると思います。 そうすることで、「しっかり聞かなくちゃ」と意識させるわけですね。
この「聞くことの重要性」を、黄金の三日間の国語の授業で行っている先生がいます。 それは、NPOの仲間の武田晃治氏です。
こんな感じの指導(語り)です。
「国語では、大きく「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」の学習がありますが、4つの中で一番大切なのはどれですか。
先生は、「聞くこと」だと考えています。 すべての学習は、「聞くこと」から始まるからです。 何のための「話す」「読む」「書く」がわかるからです。
聞かなければ、「話すこと」は、ただのおしゃべりになります。 聞かなければ、「読むこと」は、ただの読書になります。 聞かなければ、「書くこと」の目的が分かりません。
家で学習するのとちがい、学校は先生や仲間と一緒に学びます。 対話しながら、討論しながら学ぶのが、学校です。 だから、先生や仲間の話をしっかりと聞かなくてはいけません。」
初めて、この聞くことの大切さのロジックを聞いたとき、けっこう強引な論法ながら、なるほどと思ったことを思い出します。
「すべての学習は、「聞くこと」から始まる」
学校という場では、圧倒的に「聞く」場面が多いです。ほとんどと言ってよいかもしれません。
子供たちに「聞くことの重要性」を指導していくスタートとして、この武田先生の指導を推奨します。