「話を聞かせる力をつける」記念写真に写るように

学校生活では、体育や校外学習等において、教師の周りに子供たちを集合させて、話を聞かせる場面が、けっこうあります。 その場合、教室の机順のように、きちんと並べて子供を整列させてから、話すという先生もいるかもしれませんが、だいたいは、そこまできちんとする必要もないですよね。
「はい、先生のところに集まりなさい」と言って、その場にしゃがみ、そして、両手を広げると、子供たちはその広げた両手の範囲に入るように集まってくるものです。
その際、こんな教師の指示=集まり方の留意点を覚えておくと、子供たちが話を聞く際に意識させることができます。
それは、
「記念写真に写るように、集まりなさい」
です。
運動場に子供達を集合させたら、こう話します。
「みんなは記念写真を撮るときに、まっすぐカメラのレンズを見ますね。その時の目が人の話をみんなできく、とってもいい目なのです。」
「私(先生)の目がカメラのレンズです。下を向いていたり、友達のかげになっていると写真に写りません。記念写真に写るように私(先生)の目を見つめてください。 そうすれば、私(先生)の話したことがあなた達の目から、心の中に入っていきますよ。」
「だから、私(先生)の話を聞くときは、記念写真に写るように目をこちらに向けましょう。」
というような話を、子供たちにするわけです。
一回、このように話しておくと、あとは、集まった子供たちに、
「記念写真に写ってますか」
と言えば、子供たちは、話が聞けるように、ササッと重ならないように横にずれます。
その上で、前の子と重ならないよう横にずれた子を褒めていけば、子供たちに意識づけができていきます。
ぜひ、この「記念写真」指示を使って、意識づけをはかってください。