歯科医院で、かつての教え子の保護者と出会う

学校の先生をやっていると、突然、子どもや保護者に出くわすことがあります。 勤務校が自宅から遠いとあまりないのですが、勤務校が近いと、その可能性が高くなりますね。
私は最後の勤務校が、自宅の隣の学区にあったものですから、けっこう子どもや保護者に出会ったものでした。
ですが、もうその勤務校を離れて8年になりますので、会うこともぱったりなくなりました。
それが、いつも行っている歯科医院に、母の義歯の治療で行ったところ、かつての教え子の保護者に会ったのでした。 彼女は、歯科医院の助手として勤務していました。
いやいや、戸惑いました。
もちろん、そんなときは、
「がんばってますか?」 「そうですか。よかったですねぇ」
などと近況を聞いて、にこやかに受け答えをします。
普通はそれでよいのですが、ところが、この保護者のお子さんのクラスは、本当に大変だったのです。
やっとのことで修了式に倒れ込んだ?ので、しんどい思いしか残っていません。 精いっぱいがんばった思いはありますが、楽しいクラスにできなかったという悔いや、申し訳なさがあります。 まあ、正直、あまり思い出したくないのです。
そのお子さんとは、ぶつかったこともありましたが、でも、秀でた子でした。 がんばっていると聞いて、よかったなあと思いました。
そうではなくて、その保護者に私が聞きたかったのは、そのクラスに在籍していた、大変だった5名の子の行く末です。
Yくん、Oくん、Tくん、Hくん、Sくん。 どうしているんだろうな?
平穏に、自分が望むことをやっているのでしょうか?
ついつい、そんなことを考えてしまったのでした。