「話を聞かせる力をつける」日直のスピーチを聞く指導の機会とする

昨日取り上げた「読み聞かせ」は、「聞く」ことが主な活動です。
実は、見た目では他の活動がメインのように見えても、実際は「聞く」ことが主な活動である、という場面はけっこうあるのです。
それは、ある少数の子が発表したり活動したりしているのを、他の多くの子どもたちが見たり聞いたりしている活動です。
今日は、わかりやすい例として、「日直のスピーチ」を取り上げてみます。
もう十分ご存じのように、日直のスピーチとは、日替わりで、その日の日直になった子が、みんなに向けてスピーチをする活動です。 この活動を継続することで、スピーチ力をレベルアップさせようというものですね。
でも、実際には、日直以外の多くの子にとっては、「聞く」活動なのです。 このことを受け止めて、この日直のスピーチを、スピーチだけでなく、「聞くこと」を継続的に指導していく場とするのです。
指導するのは、もちろん、以前にも取り上げた
「他の人の話を黙って聞く」
ことです。
このことを実践している子、意識している子を褒めていけばよいのです。
もちろん、スピーチの内容に対して質問したり、感想を述べたりすることも大切でしょう。
しかし、それも含めて、まず「黙って聞いた」ことを褒めるのです。
日直のスピーチは、ほぼ毎日行われるでしょうから、毎日褒めるチャンスがあります。 そうすることによって、「黙って人の話を聞く」ことが徹底されていくと思うのです。
日直のスピーチ以外にも、特定の子の発表や活動を、他の多くの子が見たり聞いたりする活動はあります。
ぜひ、その機会を捉えて、「聞くこと」の指導を行っていきましょう。