「水泳学習でゴーグルの使用を禁止」はなくすべきルール

学校のルールの中には、誰が何のためにこんなルールを作ったのか不明なルールがあると言う話題を、続けてお送りしています。

今日は、「水泳学習でゴーグルの使用を禁止」というルールです。
まさか、もう水泳学習でゴーグル使用を禁止している学校はないと思いますが、念のため。

さて、ゴーグル使用を禁止する人たちは、その理由を、

「水中で目を開けられるようにすることは、学習事項である」

だと言っていました。

ですが、塩素を投入しているプールで、ゴーグルなしで目を開けろというのは「我慢のムチャぶり」です。

高学年では、かなり長い時間プールに入っています。25mや50mを何本も泳いで、ずっと水の中にいる子もいます。
そんな子たちにずっと目を開けて泳げと言って、かわいそうだと思わないのでしょうか。

だいたい、教師がゴーグルなしで、目を開けてプールで泳いでいません。… 続きを読む

意味がないルールは何度でも提案してなくそう

昨日、学校のルールの中には、誰が何のためにこんなルールを作ったのか不明なルールがあると言う話題をお送りしました。

今日も、その続きです。

私が初任の頃、と言ったらもう30年以上も前になります。
着任した学校では、掃除の時間になると、体育の赤白帽子をかぶりました。
私にとっては、掃除の時間に赤白帽子をかぶることは、違和感満載なことでした。
だって、掃除の時間に赤白帽子をかぶるなんて、この世の中で見たことも聞いたこともなかったからです。
「家で掃除をするとき、帽子をかぶる?」です。

その勤務校では、何度も年度末反省で「掃除の時間の赤白帽子はなくす」という提案を出しました。

しかし、あっさりなくなると思いきや、反対されるのです。
「掃除の時間に、例えば雑巾がけで頭にものが当たっても、赤白帽子をかぶっていたら安全だから」… 続きを読む

「意味がないルール」はありませんか?

日本教育技術学会で講演をしてもらった麹町中学校の元校長工藤勇一氏の著書「学校の当たり前をやめた」をレベルアップマガジンでフックレビューする予定です。

しかしながら、2週に渡っての10回分のレベルアップマガジンだけでは、なかなか語り尽くせないこともあります。
そこで、取り上げられなかったことを少し、紹介していきます。

「ルールを見直す」という章で、工藤勇一校長はこんなことを書いています。
学校のルールの中には、誰が何のためにこんなルールを作ったのか不明なルールがあると言うのです。

「例えば私が麹町中学校に赴任した当初、自転車を駐輪できるスペースがあるにもかかわらず、「保護者は自転車で学校に来てはならない」という規定がありました。誰が何のために作ったルールなのか、まったく意味不明です。長く麹町中にいる教員に聞いても分かりませんでした。私は保護者からの要望を受けて規定をすぐに変更し、自転車で学校へ来ても構わないようにしました。」
「冬にセーターを着てきてもよいにもかかわらず、「授業中、セーターを一番上に着てはいけない」というルールがあり、生徒たちはそのルールを守るために、セーターを着るときは、その上に学生服を着ていました。まったく意味がない規定です。」

作った当時は意味があった?ルールが、その意味を忘れられたまま何年も亡霊のように生き残っていませんか?
きっとあるはずです。

残っていたら、即座になくすように動き始めましょう。… 続きを読む