人は、他の人と関わっているとき、「きっと、この人はこんなことを考えているだろうな。」と相手の心の状態を推理しています。
お腹が減っている、あせっている、恥ずかしがっている、苦しんでいる、欲しがっている・・・
そんな「相手の心が読める」のは、私たちが「心の理論」を獲得しているからです。
「心の理論」とは、不思議な言い方ですが、「相手の表情や行動から、その心について
推理する力」のことです。
この「心の理論」(心を推理する力)が弱いのが、自閉症スペクトラム症の子です。
教育トークライン2020年7月号に、小嶋悠紀氏の「みんなで理解する特別支援教育コピーフリー研修シート」が掲載され、その「心の理論」が解説されています。
次の文章を読んで、答えましょう。
「A子さんはチョコの箱の中に鉛筆を入れています。B子さんには中身を教えずに、そのチョコの箱を見せます。
「このチョコの箱の中に何が入ってますか」とB子さんに聞くと、B子さんは何と答えるでしょう」… 続きを読む