「90%助かる」手術、「10%死ぬ」手術

成功したら「90%助かる」手術、失敗したら「10%死ぬ」手術。
あなたはどちらの手術を受けますか。

じっくり考えてもらえばわかるように、実はこの2つの手術は、どちらも同じ内容の手術です。
しかし、たとえ内容が同じでも、見せ方や表現を変えるとずいぶん印象が変わりますね。
このような心理作用を、「フレーミング効果」と言います。

フレーミングのフレーム(Frame)とは、絵の額縁(フレーム)のことです。物事をどのようにフレームで切り取るかによって、見え方が変ります。 つまり、フレーミング効果とは、物事の本質とは別に、どこにスポットを当てて強調するかで印象が変わる効果なのです。

冒頭の、成功したら「90%助かる」手術、失敗したら「10%死ぬ」手術の選択問題は、フレーミング効果を扱う上で有名な事例です。 もう一度詳しくみていきましょう。

あなたが重い病気になって医師から手術を勧められます。ただ大きな手術は不安です。… 続きを読む

名前を呼ばれたら返事をする

先日、母に頼まれて、区役所に住民票の記載事項証明を発行してもらいに行きました。
手続きは、不慣れな私には複雑で、やっとのことで発行の手続きを済ませると、待合ロビーの椅子に座りこみました。

さて、この日、区役所はけっこう混んでいて、それなりに広い待合ロビーの椅子が、ほぼ埋まっていました。
そして、窓口から、時折、「○○さん」という声がかかります。が、なんだか静かです。呼ばれた人が黙って立ち上がり、黙って窓口に行くというやりとりなのです。
私は、ふと、昨年の夏に行った人間ドックの検診センターの様子を思い出しました。同じように、静かだったのです。私以外は。… 続きを読む

気持ちのよい暮らしが、究極の練習である

「練習は嘘をつかない」とは、よく言われる言葉です。
一般的には、練習してきたことだけが本番で通用する、という意味で使われることが多いです。
でも、研究授業といった特別な授業、いや、いつもの普通の授業、いや、授業でもなく普通に子ども達と接する機会があります。

例えば、「おはよう」という朝の挨拶の場面。
例えば、プリントを配る場面。
例えば、掃除の場面。

こういった場面においても、気持ちのよい親切なあたたかい対応をしたいですね。
しかし、こういった場面の応対が本番なら、練習はいつなのでしょうか?
今、読んでいる本にヒントがありました。
(「科学的に元気になる方法集めました」文藝社 … 続きを読む