「ハイタッチアセスメント」

「ハイタッチアセスメント」というものを知っていますか。
とても簡単に、子供の特性をつかむことができます。
小嶋悠紀氏に、教えてもらいました。

「おはよう」もしくは「さようなら」の際に、一人ひとりとハイタッチしていきます。
これは4月が一番自然にできますが、いつやってみてもよいと思います。

この時、その子がハイタッチしてくる強さを観察しましょう。

まず、強くパチーンと叩いてくる子です。

この子の特性は、「強い刺激」を求めていることが多いです。
騒いだり、動き回ったり、大きな声を出したり、常に刺激を求めるタイプの子供だと思って下さい。

担任に対して、それだけの強いハイタッチするのですから、攻撃性も強いと考えてよいと思います。… 続きを読む

ピストルのような音を聞くと、怖くて動けなくなってしまうんです

「ピストルのような音を聞くと、怖くて動けなくなってしまうんです」
こんな症状が出るので、運動会においてピストルを使わないでほしいと学校に訴えている中学3年生のことが、ネットに出ていました。

この子は、幼いころから、破裂音が苦手でした。
風船が割れる音や打ち上げ花火、雷の音や犬の鳴き声などを聞くと、過度に恐怖を覚えてしまうのです。

これは、「聴覚過敏」ですね。

この中学3年生は、そうした音を聞くと、耐えきれずに「安全なところ、遠いところに逃げ出したくなる」のだそうです。
小学生の時から、運動会のピストルの音を「ずっと、我慢してきた」のです。

しかし、中学になって、もう我慢できなくなって、「運動会でピストルを使わないでもらえませんか」と学校側に申し出たのです。

そして、2年越しの訴えが実り、学校はピストルの使用を止めました。
笛か太鼓で代用することになったのです。… 続きを読む

ディスレクシア(識字障害)用のUD(ユニバーサルデザイン)フォントがあ る

ディスレクシア(識字障害)用のUD(ユニバーサルデザイン)フォントが、奈良県の教育現場に導入されたというニュースが流れました。 えっ、ディスレクシア用の、そんなフォントがあることを、私は初めて知りました。

ディスレクシアは、識字障害と言います。
文字が絵に見えたり、文字が逆さまに見えたりする症状です。

米国では人口の10〜15%、日本では5〜8%だと報告されているのです。

ミッション・インポッシブルの俳優のトム・クルーズは、ディスレクシアを公表しています。
彼は、セリフを読んで覚えるのではなく、話してもらったものを聞いて覚えているのです。

私は、そんな識字障害の子を担任したことがあります。
その子は、文字を読む時は非常に苦しそうに読んでいました。あの苦悶の表情をまだ覚えています。
私は、読ませる際は、読んでいる行以外は隠すようにしていました。すると、見える範囲が狭まり、少しは楽に読めるようになりました。… 続きを読む