子供たちの目に常に入る前面黒板周りはスッキリ

ADHDの子が、その1つしかないワーキングメモリーを、窓から見える運動場のサッカーの様子に使われていたら、学習に集中できるわけはありませんね。

通常の子だったら、例えば3つあるワーキングメモリーのうち1つをサッカーに使われていても、残りの2つで学習することができます。

しかし、そんなことがADHDの子にはできないのです。

ADHDの子を学習に集中させるためには、

「ワーキングメモリーを学習以外のものに使わせない」

ことが必要なのです。

そのためにも、

「教室の環境を調整する」

必要があります。
運動場のサッカーが気になるのだったら、カーテンを締めるのです。… 続きを読む

「指示を一つずつ出す」ことは必須のこと

そもそも、
「教科書を出してたら、25ページの3の問題をやりなさい」
という指示の出し方がよくないのです。

このような指示を出すから、
「先生、どこやるの?」
とADHDの子が聞いてくるようになります。

では、どんな指示を出せばよいのでしょう。

それは、ADHDのようにワーキングメモリーが小さい、例えば1つしかない子に指示を出すときは、

「指示を一つずつ出す」

のです。… 続きを読む

「何、聞いてるんだ。」と叱られたら、いやになる

「聞き返してきたら、感情を入れないで教えてあげる」
くどいとは思いますが、私自身、ADHDの子の特性を知るまで、全くやっていなかったことなので、反省も込めて、もう少し話題にしていきます。

先生が、
「教科書を出してたら、25ページの3の問題をやりなさい」
と指示を出したとたんに、
「先生、どこやるの?」
と聞き返す子は、わざと指示を聞いていなかったわけではありません。

一生懸命聞いていても、わからないのです。

だからこそ、「障害」なのですね。

しかし、わざとやったわけでもないのに、… 続きを読む