聞き返してきたら、感情を入れないで教えてあげる

「もう言いました」と突き放す対応は、ADHDの子にとってよくありません。

ADHDの子はワーキングメモリーが小さいだけで、やる気はあります。
そのやる気を「もう言いました」はつぶしてしまうのです。

ADHDの注意が足りない・集中力がないという「不注意」は、なぜ起こるのでしょう。

それは、「ワーキングメモリーが小さい」からです。

ワーキングメモリー(作業記憶)と呼ばれる脳の機能があります。
短い間、覚えておく記憶力です。

だいたい、一般的には3つか4つ覚えておけるワーキングメモリーがあると言われています。
だから、電話番号が覚えられるのです。

すると、… 続きを読む

「もう言いました」と突き放す対応は、ADHDの子によくない

発達障害の理解は、日々進歩しています。
マスコミが取り上げることも多くなり、一昔前には考えられないくらい認知が広まったと思います。

では、より理解が進んだことによって、発達障害の子が十全に発育できるような適切な対応がされるようになったでしょうか。

どうも、そうでもないような気がします。
まだまだ、不十分です。

ですから、このメルマガでは、自戒をこめて、発達障害の学び直しをやっていこうと思います。

まず、「ADHD」(注意欠陥・多動性障害: Attention-deficit hyperactivity disorder)について。… 続きを読む

白と黄のチョークを主体に使います

私は、割と若い頃から、教室で使うチョークは白と黄色だけにしてきました。
それは、私の学生時代の知り合いに色覚障害の人がいたからです。

白と赤でなく黄色にしたのは、赤は暗くて色覚障害の人には見にくく、それに比べて黄色は見やすいという情報をどこかからか手に入れたからです。 担任する子供たちには、学年の初めに「これは黄色いチョークだけど、赤って言うよ。みんなが持っている赤鉛筆だと思ってください。」と言ってきました。

いろいろな色を使う先生もいましたが、私のクラスは使っていませんでした。色覚障害の人に見にくいということだけでなく、板書をカラフルにすることに全く興味がなかったからです。
ただ、年に数回だけ、それは、お楽しみ会と終業式・卒業式前日に「黒板を、いろいろな色のチョークで自由に飾っていいですよ」といろいろな色のチョークの使用を許可していました。その時以外は一切使っていません。

文部科学省の「色覚に関する指導の資料」には、このように書かれています。

板書
・黒板は明るさが均一になるように照明を工夫します。
黒板に直射日光が当たったり、蛍光灯の光が直接反射して見えにくいことのないように工夫します。… 続きを読む