プログラミング教育は、コーディングを覚えることが目的ではない

7月18日に、私はプログラミング教育についての講座を行いました。
また23日には、藤沢市のメデイア研究会で講師を務めました。
そのどちらにおいても、お話を聞くと、プログラミング教育についての戸惑いがまだまだあるようです。

さて、今回の学習指導要領で行われるプログラミング教育の大前提にあるのは次のことです。

パソコンプログラムのコードを教えることではなく、プログラミング的思考を身につける

どうもプログラミングと言うと、あのパソコンのプログラムを思い浮かべる方がまだまだいるのです。
あの数字と記号だらけの「プログラム言語」を学習するわけではありません。
このことは、文部科学省も強調しています。

小学校段階におけるプログラミング教育については、学校と民間が連携した意欲的な取組が広がりつつある一方で、コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることがプログラミング教育の目的であるとの誤解が広がりつつあるのではないかとの指摘もある。

もう、「誤解」と明言しているのです。… 続きを読む

「解体新書」がWEBで閲覧できる

2018年4月26日、京都大学付属図書館がデジタルアーカイブとして、「富士川文庫」の公開を始めました。
「富士川文庫」は日本の医学書の有数なコレクションをもち、教科書でおなじみの「解体新書」もWEB上で閲覧することができるのです。

新学習指導要領の社会解説編において、「江戸幕府が政治を行った頃の学習で身に付ける事項」は以下のように示されています。
「歌舞伎や浮世絵,国学や蘭学を手掛かりに,町人の文化が栄え新しい学問がおこったことを理解すること。」
「蘭学については,杉田玄白らがオランダ語の医学書を翻訳して『解体新書』を著したことが分かることである。」

この解体新書が、居ながらにして閲覧できるのです。

画像として添付したのは、「解体新書」の中表紙?と、解体新書ではなく「解体図」という本の絵です。
こちらの方が、杉田玄白らが体の仕組みを探求して行った様子がよくわかると思います。

ぜひ、社会科の資料として、活用してください。

京都大学貴重資料デジタルアーカイブ … 続きを読む