エレベーターの鏡は何のため?

エレベーターに乗ったとき、向かいの壁面に鏡が設置されていることがありませんか。
この頃は、けっこう多くのエレベーターに鏡が設置されている感じがします。

さて、その鏡。なぜ、エレベーターにつけられているのでしょうか。

訪問先のオフィスに行くまでに、身だしなみや髪型を整えるため?

いえいえ、もちろん、そんなこともできますが、元々の目的はそうではありません。

それは、車いすユーザーのためなのです。

車いすユーザーは、エレベーターに前向きに入ってきます。
そして、スペースが狭いので、エレベーター内では向きを変えることができません。
ですから、降りる際には、後ろ向きに出ていくことになるのです。

ただ、後ろ向きだと、出口付近に人がいるかどうかという状況はわかりません。… 続きを読む

立ち歩く子のために活動的な授業を

ADHDの「立ち歩き」は、小学校高学年になる頃には、かなり改善される症状です。低学年の頃、かなり動き回っていた子も、この頃には落ち着いてきます。

とはいえ、「そのうち良くなるよ」と、低学年の子の立ち歩きを放置するわけにはいきません。

しかし、ADHDの子は、わざと立ち歩くわけではなく、脳内物質のドーパミンの分泌が少ないのです。
そして、研究によると、ADHDの子は、その足りないドーパミンの分泌を促すために、動き回るのだわかっています。
そのような子にとって、動き回るのことが自然なのです。

では、どんな配慮が必要なのでしょうか。
小嶋悠紀氏が、「立ち歩きへのユニバーサルデザイン」というタイトルで、教育トークライン2022年5月号に書いています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/117341

授業で、ずっと座っている、じっと話を聞いていることが、ADHDの子にとっては、非常に不自然なことです。

ですから、このおとなしい「不活発な授業」ではなく、「活動的な授業」にしなくてはなりません。… 続きを読む

昆虫の模型づくりが楽しい

小学校3年の理科に、「昆虫の体のつくりと育ち方」の単元があります。
この単元で、子供たちは、昆虫の体がいくつに分かれているのか、足が何本あるか等を学ぶのです。

ここで、子供たちが、意外と勘違いしやすいのは、6本の足が体のどこについているのか、ということです。

ですから、私は、この単元では、まとめとして、昆虫の「模型」を作って、実際に足のつき方を確認させることにしていました。

同じことを、尾川智子氏が、教育トークライン2022年5月号に書いています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/117331

使う材料は、

・カラー粘土
・厚紙
・モール… 続きを読む