卒業式での「学事報告」の意味

昨年、この時期に、卒業式での「学事報告」について知って、ショックを受けたので、また、そのことについてふれます。
そう、卒業式の国歌斉唱の後に行われる、あの「学事報告」です。

卒業式では、だいたい、司会の先生がこのように言います。
卒業式は、ほとんど教務主任が司会をするので、かつて教務主任だった私も言っていました。

「学事報告。学事報告はお手元の印刷物をもって替えさせていただきます」

この「学事報告」って一体何なんでしょう。

「教育トークライン」2019年3月号に、元全国連合小学校校長会の会長で現顧問の向山行雄氏が「学事報告」について書いていました。 これを読んで、私は「学事報告」「卒業式」にそんな意味があったのかとびっくりしたのでした。

「小学校の卒業式とは、六か年の長きにわたり納税してくれた人に、その成長を見せる場である。
納税者が多額の税を納めてくれたおかげで、教師を雇い、校舎を維持し、安価な負担で給食を提供することができた。… 続きを読む

オンラインセミナー「問題行動に対する対応指針」の再度のご案内

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

オンラインセミナー「問題行動に対する対応指針」の再度のご案内です。

先程、コンテンツの見直し・手直しを集中的にやりました。
修正を加えて、より詳しく、よりわかりやすくなるようになったと思います。

すでに、21日、22日ともに3名ずつの申し込みがあります。
全員が、横浜以外で、中国地方や東海地方の方もいます。

まだの方も、一緒に受講していただければ幸いです。

こんな方におすすめです。

・住んでいる場所が遠くで、セミナーになかなか参加できない… 続きを読む

卒業式練習での語り「家族の視線」

小学校では、6年生担任は、卒業式練習の際にも、ちょっとした趣意説明の語りをするとよいです。
さりげなく、しかし、重々しく語れたらいいと思っています。

今日は、私、渡辺喜男の語り。
これは、主に「卒業証書を受け取ってからの所作」についての語りです。

かつての私の勤務校では、卒業式の際、卒業証書をもらう6年生は、自分の席を立ち、ぐるっと回って職員に礼をして、登壇します。 そこで名前を呼ばれたら返事をして、中央で卒業証書を受け取ります。
受け取った後、ステージの反対側で一端止まってから降壇します。
そして、来賓に礼をして、ぐるっと回って自分の席につくのです。

そんな卒業証書をもらう一連の練習の際、こんな話をしました。

この体育館に800名くらいの人が集まります。そして、その800名の人があなたが返事をして、卒業証書をもらうところを見ています。… 続きを読む