道徳教材「すれちがい」

私が初任3年目、6年生を担任していた時、勤務校の校内研究は、体育と道徳でした。
その道徳の研究授業で扱った教材が、「すれちがい」という教材でした。

その「すれちがい」について、教育トークライン12月号で、道徳の第一人者である堀田和秀氏が原稿を書いていたので、つい読みいってしまいました。

「すれちがい」ば、二人の女の子が待ち合わせの際に連絡を取り合わなかったことがきっかけで仲が悪くなるという話をそれぞれの視点で描いた教材です。 もう、35年以上前から残っている教材なので、何か心にひっかかるものがあるのだと思います。

堀田氏の主発問は、

「よし子さんが、すれちがいを防ぐことができたとしたら、どの場面ですか。」
「えり子さんが、すれちがいを防ぐことができたとしたら、どの場面ですか。」 

です。
そして、その場面で… 続きを読む

映画のキャッチコピーを元に、本の キャッチコピーをつくる

「日本中のスクリーンに魔法をかける」
これは、ハリーポッターの映画のキャッチコピーです。

読書活動につなげる単元では、読んだ本を紹介する活動が多く行われます。
その活動の一つに、「本の キャッチコピーをつくる」ことがあります。
そのキャッチコピーづくりの際に、いくつかの映画のキャッチコピーを使う実践を、竹岡正和氏が、教育トークライン12月号で紹介しています。

竹岡氏は、映画のキャッチコピーをいくつか教師が調べ、それを子供たちに提示します。
その上で、映画のキャッチコピーを少し変えて、みんなが知っているのキャッチコピーを考えさせるのです。
これなら、元があるので、少し変えるだけで、それらしいキャッチコピーが出来上がります。

竹岡氏は、誰もが知っている「大きなかぶ」で、まず作らせています。… 続きを読む

「差す」と「指す」の違い

向山洋一氏が、言葉を検討する方法として、国語辞典を使う方法とは別に、たくさんの用例をあげる方法を提唱しています。
例えば、「かける」という言葉を検討する際、「虹をかける」「技をかける」「お金をかける」・・・のように用例をあげてから、分類するのです。 これなら、どの子も活動できますし、楽しい授業になります。

その方法を使って、教育トークライン12月号に、石坂陽氏が、「同じ読みの漢字」(同音異義子)の「指す」「差す」を扱っています。

「さす」という言葉を使って、短い文章をできるだけたくさんノートに書きなさい。

その子供たちの用例に加えて、教師も例文を加えます。

・太陽の光がさす
・先生が・・君をさして答えさせた。
・駅の方をさして教える

こうして、… 続きを読む