「数年間かけて行事を減らす」

必要のない会議というものがあります。
加えて、必要のない行事というものがあります。
それは、見栄とか見栄えだけのためにやっている行事です。

教育トークライン12月号に林健広氏が、「数年間かけて会議を減らす」ことを書いています。
ただし、内容は、正しくは言うと「数年間かけて行事を減らす」です。

私は、必要のない(と思う)行事を減らした教師として、大いに頷けるものがありました。
少し長いですが、引用します。

「ある学校で体育主任をした。その学校では、運動会の予行演習(1〜4校時)をする。
(中略)
校長に相談した。「運動会の予行練習を少しでもいいから減らしたいのです。予行がなくても、この学校の子供達たちなら当日スムーズにできると思います。いかがでしょうか。」… 続きを読む

黒板を使った「学習問題の+αな作り方」

社会科において、「学習問題」を単元の最初に作ることが、この頃多くなりました。

もちろん、単元の最初に作らせるのではなく、まずは、色々な資料を読ませたり、ビデオを見せたりして、子供の中にその単元の内部情報を蓄えさせます。

その上で、「もっと調べてみたいこと」をあげさせて学習問題としていくのですが、ただ羅列させていくと、出てきた学習問題が単元のねらいとずれることがあるのです。 そうすると、教師が強引に学習問題を付け加えたり、修正したりすることになります。

教育トークライン12月号で村野聡氏が「学習問題の作り方」、正しくは、黒板を使った「学習問題の+αな作り方」を紹介しています。

このように村野聡氏は言っています。

「この時、黒板を三つに区切り、ABCとだけ書いておく。
教師はあらかじめAが小笠原の自然、Bが自然を生かした仕事、Cが自然を守る活動と、カテゴリーを決めておく。」

こうして、調べてみたいことをノートに書いて教師に見せに来た時に、ABCのどこに書くか、場所を指定するのです。

そして、黒板が埋まったところで、それぞれの共通点を考えさせます。… 続きを読む

理科・小さなモノのための便利グッズ

私は、教職の最後の年には、担任ではなく、理科専科を担当していました。
形から入るタイプ?なので、実験用白衣、それも水色の実験用白衣を着て、3年生から6年生までの理科を教えていました。

色々なクラスがありましたが、できる限り、子供たちに用意させるようにしていました。
その時、重要だったのが「表示「です。

「表示」してさえあれば、子供たちは自分で準備し、そして、自分できちんと返すことができました。

このことを、教育トークライン12月号に小森栄治氏が書いています。

「棚やや引き出しの表示をきちんとして、定位置保管を徹底する。
子供向けには、器具の写真を貼っておく。どこにどのように片付けるのか一目でわかる。いちいち指導しなくても、子供達の手で元の位置に戻る。」

さて、小さなモノをグループごとに配る時、けっこう手間だったことを思い出します。
リトマス紙を配る時に、取りに来た子たちに、リトマス紙をその場で小分けして渡していたこともありました。… 続きを読む