「ネーム磁石を使った当番表」は褒めるために

子供達に様々な当番を割り振ります。
私は一人一当番制を採用していましたから、かなりの数の当番になりました。
でも、誰が仕事をやったかどうか、少しばかり心配になって、ネーム磁石を使った当番表を作ったことがありました。

その当番表は、ネーム磁石を、当番の仕事をやったら、「やっていない」から「やりました」に移動させるものでした。

でも、どうも私の意識は、「仕事をやったことを褒める」よりも「仕事をやっていない子は誰か」に向いてしまったのです。

ですから、私は、しばらくして当番表の仕組みをやめました。

教育トークライン12月号に、久野歩氏が、この当番表について書いていて、目を見開かれる思いがしました。
それは、「当番表はチェックではなく、「ありがとう」を言うために」というタイトルなのです。

「しかし、当番表は、仕事をやっていない子を叱るためのものではなく、仕事をやった子に「ありがとう」を伝えるために作成し、活用するようにする。そうすることで、当番の仕事を行ってくれた子どもたちを褒めたり、ありがとうを伝えたりすることができるようになる。」

そうです。… 続きを読む

算数LDの子の数概念のイメージ

LD(学習障害)の子は、数概念が乏しいことを、私はほとんどイメージできていませんでした。
そこのことを、先日の教師仲間で勉強会(サークル)において、知らされました。

LD(学習障害)といっても、ある特定の教科・分野が劣っているので、今回は算数のLDになります。
このような子たちは、想像以上に、数感覚は乏しいとサークルメンバーは言っていました。

算数LDの中には、

「4が10の半分よりちょっと小さい」
「7は10に近い方だ」

という「量」と「数の位置」概念が育っていないというのです。
私は、「そこまでわからないか」と思いました。
私は、そのようなLDの子に出会ったことがありません。… 続きを読む

「点数をつけさせる」喧嘩両成敗

先日、放課後キッズクラブ(学童保育)の指導者の方々への研修を行ってきました。
内容は、放課後キッズクラブで困っている「問題行動への対応のヒント」です。

そのヒントの一つとして、小野隆行氏の喧嘩両成敗を紹介しました。
それは、喧嘩両成敗の際、「点数をつけさせる」というものです。

喧嘩の対応は、どちらかが一方的に悪く、どちらかが一方的に良いというのでは、うまくいきません。
だいたい何かしらの言い分はあるのです。
それに、固執がある子だったら、「ぼくは絶対悪くない」って言います。

喧嘩の対応の最終目的は、自分に良くないところがあったと認め、謝るということなのです。

ですから、点数をつけさせます。
小野隆行氏は、こう言います。… 続きを読む