「バースデー係」のプチイベント

大きなドラマではないけれど、日常生活において小さなドラマを作ることができます。
それが、「プチイベント」です。
教師がその「プチイベント」をクラスに持ち込むこともできますが、学級生活の仕組みとして、「プチイベント」を定期的に作ることができるのです。

それは、皆さんがやっている係活動です。
私のクラスで行っていた係活動では、「プチイベント」をすることを係活動の柱としている係がいくつもありました。

その中から、地味なんだけど、意外と子供たちが好きで、楽しみにしていたのが「バースデー係」の「お誕生イベント」でした。
当たり前のことですが、毎回、ヒーロー・ヒロインが変わるからなのかもしれません。

とはいえ、小学校3年生、4年生がやるものですから、そんなに大したことはやりません。
給食の時に、バースデー係が前に出てきて、「今日は、・・さんの誕生日です」と宣言し、ハッピーバースデーの歌を歌い、誕生日の子がスピーチ、牛乳で乾杯するというのがパターンでした。

寄せ書きなど大げさなものは、やりません。… 続きを読む

「花いちもんめ」をプチイベントとして行う

運動会とか音楽会とか卒業式とか、巨大なイベントがあります。
加えて、学年で行う宿泊を伴う体験学習や修学旅行があります。
これらは、ずいぶん前から準備し、時間をかけて実施するのものです。
巨大なドラマを生み出すイベント装置と言えます。

しかし、小さなプチイベントも、学級には必要です。

連続テレビ小説は毎回15分の中になんらかのドラマが仕込まれれています。
毎週発行されるコミック誌の連載ものにも、必ずその限れられたページに何らかのドラマが仕込まれているのです。

同様に、小さなプチイベントも、小さなドラマを作り出します。
これによって、「学校っておもしろい」「・・が楽しみだ」なんて子が出現するのです。

そのプチイベント、そんなに気張らなくてよいのです。… 続きを読む

イベントで起こった問題を、学級のステップアップにつなげる

クラスでイベントをすると、大なり小なり問題が起こります。
この起こった問題を、クラスのステップアップのために使っていると、諸見賢氏は言います。

「大なり小なり問題が起きるものである。こうした問題が起きるからこそ良い。なぜなら普段の学校生活の中では経験できない問題点が表出する為である。これを乗り越えさせてこそ、個が成長し、学級集団が一つステップアップしていく。」 (「秋の教え方セミナー」において)

なかなか、こういう発想はできませんが、最初に行うイベントにおいて問題点を出させ、この解決策を考えさせることで、以降のイベントをスムーズに行うことができるのです。

諸見氏はこのように、子供たちに投げかけます。

【趣意説明1】
これから全体で、今日起こった問題について話し合います。なぜなら、こういったことはよく起きる為です。
もし、今日ここでこの件について全体で話し合い、対応策を考えておかなければ、次は異なる人が何かしらの機会に同じことを起こしてしまうでしょう。
今日みんなで話し合うことは、 … 続きを読む