仕事の開始日を決めておくと、「ぐずぐずとおさらば」できる

昨日、話題にしたパーキンソンの法則の第1法則は、

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
「人は与えられた時間をすべて使ってしまう」

でした。

「これってどういうこと?」と今一つピンとこない人は、自分が中学・高校の頃の「夏休みの宿題」のことを思い出してください。

夏休みは通常40日くらいの休暇期間があります。
ですから、宿題をやろうと考えて毎日少しずつやっていれば、最終日の8月31日に慌ててやらなくてすみます。

しかし、現実は違います。
最終日の8月31日に慌てて宿題を終わらせた人はたくさんいますよね。
かくいう私もそうです。… 続きを読む

「二人のおばあさん」パーキンソンの法則

「パーキンソンの法則」を調べていて、身につまされるお話を知りました。
「二人のおばあさん」のお話です。

あるところに、ふたりのおばあさんがいました。おばあさんたちは、それぞれの孫に手紙を出すことを楽しみにしています。

片方のおばあさんは、手紙に様々な想いを巡らせ、丁寧に書き記し、推敲を重ね、便箋を丁寧に選び、気づくとまる2日かけて、大切に手紙を書きあげました。 もう一方のおばあさんは、「洗濯して、掃除して、ご飯も作らなきゃ。手紙を書けるのはその後の2時間だわ」と考えました。

後日、おばあさんたちは出来上がった手紙を出して、大満足。
受け取った孫たちもまた、一生懸命書いてくれたことを嬉しく思い、喜びました。
書いた手紙の枚数までもが同じでしたが、唯一違ったのは、「手紙を書くのに費やした時間」だったのでした。

パーキンソンの法則とは、

第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」… 続きを読む

マルチタスクすればするほど、集中力が低下する

昨日に引き続き、マルチタスクの弊害について取り上げます。
マルチタスクすればするほど、集中力が低下するという研究があるのです。

スタンフォード大学のクリフォード・ナス教授は、多数のメディアを同時に利用する人と、あまり利用しない人を比較実験しました。 こんな実験です。

2つのグループに文字と数字の組み合わせを交互に見せ、数字が奇数と偶数のどちらであったが、文字が子音が母音のどちらかだったかを尋ねたのです。 非常に単純な作業です。

結果は、多数のメディアを同時に利用する人(マルチタスクの習慣が重度の人)は正答率が低く、複数のタスクを切り替えることがうまくできなかったのです。

別の研究で、被験者に異なる図形と色を見せて識別させる実験を行いましたが、結果は同じでした。
多数のメディアを同時に利用する人(マルチタスクの習慣が重度の人)は正答率が低かったのです。

実験結果を少し詳しく見ると、… 続きを読む