トイレの「ピクトグラム」問題

2018/09/03

8月24日に、久しぶりに東急線に乗って、横浜から東京に出かけました。
東急線に乗るとついつい探してしまうのが、日能研の「シカクいアタマをマルくする」の車内広告です。
わざわざ車両を移動しながら見ていくと、ありました、ありました。今回の問題は社会でした。

日能研のサイトから、問題を転載します。晃華学園中学校の入試問題です。

資料1は、持続可能な開発目標(SDGs)の一つである「ジェンダー平等を実現しよう」というアイコンです。ジェンダーとは、社会的・文化的につくり上げられた性別に対するイメージのことで、このアイコンはその決めつけられたイメージから自由になることを求めています。 資料2は、私たちが日常でよく目にするトイレのピクトグラムですが、ジェンダーの視点から問題が指摘(してき)されることがあります。 (問)資料2の何が問題とされるのか、考えて説明しなさい。

シカクいアタマをマルくする http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12401

これはトイレの「ピクトグラム」(絵と色の違いなどで、誰にでも、言葉がなくても、一目で意味がわかるようにイラストにしたもの)です。
2020年の東京オリンピックが近づいて入りますから、ご存知の方も多いと思いますが、トイレのピクトグラムが考案されたのは、1964年の東京オリンピックの際なのです。

オリンピックにたくさんの外国人がやってきます。
ところが当時の日本人は、英語だけでなく、外国語はほとんど話せません。これでは、外国人が困ったときに案内できません。おもてなしどころではなかったのです。 もし、トイレにこのピクトグラムがなく、「トイレ」「厠」「便所」と日本語表記されているだけだとしたらと想像してみてください。外国人には全くわからないと思います。 そこで、いろいろな国の人でも、ひと目見てわかるようなマーク、ピクトグラムが考案されました。

しかし、当初から、「男性がスカートをはく国がある」「女性もスラックスをはく」と言われました。
そこで、白黒だった表示を、今のように青と赤の表示にするようになったのです。

調べてみると、多くの国で男性がスカートをはいています。
一番有名なのは、スコットランドの民族衣装「キルト」だと思います。
今では、催しや祭礼で着られることが多いようですが、昔は普段着だったようです。
ごっついスコットランドの男性が、「キルト」をはいているのはカッコいいです。

スコットランド以外にも、男性のスカート文化がある国は意外と多いです。
ギリシア、インドネシア、ハワイ、サモア、トンガ、タヒチ、フィジー、インドなどがあるそうです。

子供が、そして私が、思い込みからできる限り逃れられるよう、たくさんの情報を手に入れるようにしていきたいです。