授業時数が多すぎる

この8/28に、中央教育審議会の特別部会は「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策 (提言)」、いわゆる「緊急提言」をまとめました。 https://em-tr271.com/L90494/b300/122211

この「緊急提言」は、これまで改革・改善すべきとしてきた内容がほとんどなのですが、それでも、このように繰り返し提示されることにより、改革・改善の後押しになっていくと思います。

さて、今回、クローズアップされているのは、まず「授業時数」です。
義務教育においては、各学年において各教科の標準時数なるものが定められていて、例えば、小学校6年算数では、年間で175時間なのです。 この各教科の標準授業時数を合計すると、6年生の年間総授業時数は1015時間となります。

しかし、インフルエンザや災害による等の学級閉鎖により授業ができない場合を想定して、若干、多めの教育課程を編成するのが通例なのです。

ただ、若干ではなく、大幅に多めにしている学校があって、それが教職員の負担になっていると「提言」は指摘しています。

「提言」では、… 続きを読む

夏休みの宿題をなくした学校

昨日、夏休みの宿題について、ミニマムもしくはゼロにしていくことがよいと意見し、実際、そんな学校があると述べました。

もう、夏休みが終わるのにしつこいと思われるかもしれませんが、来年に向けての情報だと思ってください。

それは、新宿区立西新宿小学校です。
https://em-tr271.com/L90494/b300/122201

夏休みの宿題は、低学年の植物の観察を除いて「なし」としました。
これは、ドリルだけでなく、絵日記や読書感想文・自由研究もです。

なくした理由は、子どもたちの主体性を伸ばすことだそうです。

宿題の代わりに読書や自由研究、体力づくりなど、自分でテーマを見つけて、計画的に行うように子供たちに呼びかけたと言います。

でも、これって「建て前」の言い方だと思います。

何か宿題を課すと、子供は力をつけるよりも、それによって傷つくことがたくさんあるので、何もしなくてよい。… 続きを読む

夏休みの宿題のあり方

今日は、「宿題代行」に関連して、夏休みの宿題のあり方について取り上げます。

長期休み以外でも、学力をつけるために、宿題に頼る?のは厳禁だと私は考えています。

そもそも、授業において、問題がなかなかできない子供が、家庭でできるわけがありません。
できないことを強いるのは苦行でしかありません。
これは、かなりの場合、授業で取り扱えなかったことを宿題にまわす?ことなのです。

まあ、宿題を課す場合、誰にでもできることを、少なく課すことがベターだと思います。
でも、宿題はない方がよいです。だって、ほとんど学力形成に意味をなさないからです。

さて、長期休みにおける宿題はどうでしょうか。
ここでも、同じ理屈で、ドリルのような宿題は少なく課すこと、もしくはない方がよいです。

ただし、長期休みにおいては、「夏休みでなければできないこと」を求めることがありました。… 続きを読む