「居場所」と「出番」

NHKのEテレで、「人生の再出発〜ある出所者の日々〜」という番組を見ました。
犯罪を犯した人が、刑務所で刑期を終えた後の人生をどう送るか、その出所者をどう支えるかという番組でした。

番組では、出所した人のうち、5年以内に再犯のため刑務所に戻ってくる人はおよそ4割と説明していました。
また、同じように犯罪に手を染める人がそんなにいるのです。
その原因の一つは、仕事に就くなど、自分が必要とされる場に結びつかないことだと、再犯について詳しい専門家は言います。

そして、その専門家は、また犯罪を犯すことなく、再出発するために必要なことを次の印象的な言葉で言っていました。
出所者に必要なのは、

「居場所と出番」

だと言うのです。

そうだよなぁ、どこも同じなんだなぁ、学校も同じと私は思いました。… 続きを読む

発達障害がある子の多くは、自分を褒めるのが得意ではありません。

人の悪口ばかり言っていて、授業に参加せず、友達に暴力をふるっている1年生の子がいます。
この子に対してどう接していくか、2年生になった先生が受けたアドバイスが次のようなものでした。

「発達障害がある子の多くは、自分を褒めるのが得意ではありません。特性があるために、他の大多数の子と同じように行動できず、悩んでいます。だからこそ、できるところを褒められる体験が必要なのです。(中略)子供が「自分にはこういうことができる」と思い、自己有能感がもてるように対応しましょう。」

このようにアドバイスしたのは、宮尾益知ドクターです。
担任の先生がどのように対応したのか、教育トークライン2020年10月号に書かれています。

4月、初めての算数の授業で百玉そろばんを使って授業をしました。
この発達障害の子は、この百玉そろばんの授業に食いつき、教師の問いかけに次々と答えていきます。
教師は、そこをすかさず褒め続けていったのです。

授業を通してできることを増やし、そのことを褒めていくことによって、「自分にはこういうことができる」と思わせていったのです。 このことは事実であり、その子は成長していることを自ら実感することができます。… 続きを読む

奇数にまつわるエピソード

算数と言うと、計算をしたり、問題を解いたりしているイメージがありますが、時に数や数学にまつわる話をしてあげることで、子供達は算数を身近に感じることができます。

教育トークライン2020年10月号に村野聡氏が奇数と偶数にまつわるエピソードを紹介しています。

3月3日は何の日ですか。
お雛様の日ですが、 「桃の節句」とも言います。

5月5日は何の日ですか。
こどもの日ですが、「端午の節句」とも言います。

7月7日は何の日ですか。
七夕の日ですが、「七夕(しちせき)の節句」とも言います。

このように子供たちに聞いていきます。… 続きを読む